茶碗の魅力

IMG_0227私の好きな茶碗がある。この茶碗は近くの登り窯で焼かれた茶碗である。
雑器を中心として焼いているが、その中から好きな茶碗を選ぶのが楽しひと時である。
この焼き物を焼いている陶芸家のAさんは『焼き物は土を焼くんだよ』といつも云われる。
割竹式と云われる熱効率の悪い窯を使っている。効率が悪いが故に味のあるものが出来上がる。今の世の中、効率を追いかけているが機械的で面白くもない。効率の悪い生き方をされているAさんがうらやましくも感じる。
茶碗も綺麗に形も良くできているものよりちょっと歪んでいたりするものの方が親しみを感じる。最初は形の良いものを欲しがっていたが、今では何もないシンプルな茶碗が好きになってきました。シンプルでちょっと歪んだ素朴な茶碗はなぜか心を癒してくれる。
人間も不完全な今の自分を認め、自分の小ささを感じたとき人に優しく、謙虚になれる。お茶という文化の中で使われている不完全から生まれる美しさ、味わいを楽しんでおります。
人生も完璧を求めるのではなく、今の足りない自分を認めてそこからスタートさせた方が人はより謙虚で魅力的になれるのではないかと思います。そんな想いで一服のお茶を楽しんでおります。

 

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